ツーリング | 3 |
今日は部屋の片づけとかしつつビデオを見たり砂塵を作ったりして過ごす予定だった。しかし、天気予報は雨降らないと言っている。それに、昨日(7/1)の夕食後にしゃべっていたら先々週の大阪ツーリングの話題になったので、その気になって「これから出かけようかな。24時間でどれだけ走れるか。こないだ西だったから今度は東だよなぁ。」なんて言ってみた。
しかし、目的地は決めていなかった。前回が17時間で540kmだから、今回は600kmくらいのコースを考えるか。届いたばかりの電子地図でルート探索。R157&R156(名古屋→岐阜→樽見→越前大野→金沢→高岡→荘川→郡上八幡→岐阜→名古屋)だとちょうど600kmくらいだな。だけど温見峠(岐阜と福井の県境。未整備らしい)を通るのが夜明け前になってしまう。それに北陸は天気があまり良くないらしい。R152を完走するか(浜松→茅野→上田)。青崩峠も夜明け後だ。しかし朝食とガソリンの確保が難しい(山間部の細道なので)。伊豆半島に行って天城越えをするか。うーん。そうこうしているうちに0時を回る。絶好の出発タイムが。まあいい。ネットサーフィンしつつ、「とりあえず国一を東に行くか」ということにして準備する。前回は明け方寒かったので、防寒用の上着も用意。
そして、深夜2時、出発。ガソリンがないが、「国一に出れば、どっかに24時間営業のGSあるだろ」と思って、前回国一から別れた堀田へ行く。が、その途中、環状線に24時間営業のGSを見つける。しかも2軒も。結構あるもんだねぇ。逆に国一では、名古屋市内では1軒しかなかった(反対側にはあったかも知れない)。深夜なのに交通量がけっこう多い。しかもトラックでなく普通の乗用車。そんな中を快調に進む。3時で岡崎(出発から36.9km)、4時で潮見坂(愛知と静岡の県境、84.7km)。空が白んでくる。深夜の国一は「国一高速」という俗称があるほどで、みんな高速道路のようなスピードで走っていく。原付ではとてもそんなスピードは出せないが、2車線以上あるところでは避けていってくれるので問題ない。バイパスのある区間では本線(名前は国一なので旧道とは言えない)の交通量がほとんどないので、信号さえなければ気持ちよく飛ばせる。5時で掛川(138.9km)、岡部町(静岡市の手前)にある「道の駅宇津の谷峠」(5時47分、177.1km)まで休憩なし。
ここらまで来ると、案内板(通称「青看」)に「東京」の2文字が登場するようになる。決めた。行くぞ!東京まで行くぞ!!静清バイパスを走っていたら途中から自動車専用道路になって走れないので、市街地へ。だったら初めから本線選べば良かった。ちゃんと案内しとけって。朝7時には「道の駅富士」(226.1km)へ。富士山は雲がかかって全く見えない。ここの道の駅は面白みが全くない。そろそろ朝食・・・・・・こんな時に限って吉野家がない。あっても反対側。探しているうちに三島の市街地を過ぎてしまった。ここから箱根越えに挑むことになる(ので当然吉野家はない)。麓で給油ついでにミニあんパンを買って、走りながら食べることにする。そうまでして時間節約。道中は濃霧。上着とパンが湿ってくる。スピードが出ない。8時9分、ようやく箱根峠(269.8km)に到着。と同時に霧が晴れた。ここから神奈川県。感動だ。そして、芦ノ湖の景観にまた感動。関所を見学(といっても、朝早いので原付で通っただけ)。
東京まで残り100kmあまり。箱根駅伝のルートを下って(箱根新道は自動車専用)、小田原(9時11分、298.2km)、茅ヶ崎(9時52分、324.2km)と進む。さすがにこの時間になると交通量も増え、思うように飛ばせなくなって、一部には渋滞も登場するが、そこは原付、こそこそっと渋滞をかいくぐる(でも気を使うからなるべくやりたくない)。戸塚を過ぎると、かなりの車が横浜新道に流れたせいか(西湘BPや新湘南BPにはあまり流れないようだ。なぜだろう)渋滞もなく、10時37分に横浜駅(352.1km)を通過。あと32km。そして、11時39分、東京・日本橋に到着。所要時間9時間39分、ここまでの走行距離383.3km。ばんざーい、国一完走。記念写真を撮る。近くにあったSTARBUCKS COFFEEでフラップチーノを頼んで(シンガポールからのお気に入り。名古屋にはタワーズの13階にあります)、しばし休憩。
さて、行きはよいよい帰りはつらい。これから、少なくとも今まで走ってきた距離だけ、また走らなくてはならない。今度は確実に行きより時間がかかる。「時間かかりついでだ、中央道ルート(R20→R19)で帰ろう」ということで、午後0時7分、日本橋を出発。ところが甲州街道(R20のこと)は2車線しかなく、バイパスというものがないので、渋滞こそしていないものの流れが悪い。八王子(日本橋から45.5km)に着いたのが1時55分。ここまでで1時間48分を要してしまう。しかも雲行きが急に怪しくなって、空気が冷たくなる。これは一雨来るぞ、ということで、松屋で昼食、気分転換に太鼓たたき。それでも雨は止まない。本屋で立ち読み。1時間たったが、小降りにはなったものの止まない。3時を過ぎた。スカイウェブで天気予報を取り寄せたら、いつの間にか今日の予報が「晴れのち雨、降水確率50%」になっている。げげっ。山梨は「晴れのち雷、降水確率50%」、静岡は「晴れのち曇り、降水確率30%」。まだ名古屋まで350kmある。普通に行けば12時間くらいかかる距離だ。いつまでもこんなところで雨宿りしているわけにはいかない。
3時8分、小雨の中を出発。一旦は大菩薩峠(甲府方面)へ向かうが、累計雨量18mmという表示(昼から雨が降り始めたとすると1時間あたり6mmという、そこそこ強い雨が降っていることになる。原付にとっては無茶)と土休日二輪通行止めの予告標識(暴走防止のためらしい)であきらめ、R16へ。橋本からR139、厚木(76.8km)でR246に乗る。普通重複区間では若い番号の国道が優先的に表示されるはずだが、このR139とR246の重複区間ではR246が優先表示されていた。それだけR246は重要だということか。R246は東名と平行して沼津まで走るが、道路はかなり整備されており、バイパスもあったりする。眠気が襲ってくる。そのためにガムを買い込んでおいたのだが、それでもコンマ数秒意識のなくなるときがある。これが危険で、気がつくと前の車が至近距離にあったりする。これはやばい、と仮眠をとれる場所を探したが、そんな場所はなかなかない。自動車と違うのだ。しょうがないので歌を歌ったりしてこらえる。御殿場を通過(5時32分、132.4km)。長泉町のショッピングセンター(152.2km)で休憩がてら飲み物を買う。コーラとウーロン茶、コーラは眠気覚まし。沼津でようやく国一と合流、あと240km。
沼津からは行きにやったように国一を激走する。日暮れの由比ヶ浜はきれいだ。7時50分に静岡駅(213.4km)を通過。安倍川の「時間帯によって車線数が変わる」という珍しい区間を通過。藤枝(日本橋から200km地点)を8時18分に通過。今度は原付も走れる掛川・磐田バイパスを使う。自動なのをいいことに通行料金20円をクレジットカードで払ってみたりする。天竜川の橋の上にある250km地点を9時20分に、小坂井の300km地点を10時29分に通過。岡崎・藤川のバイシャンタン(356.4km)で夕食、これが先日のショッピングセンター以来、4時間半ぶりの休憩になる。岡崎からは寄田さん愛用の「平針高速」で名古屋へ。竜東と竜北のメーンロードがつながって便利になった。そして、12時19分に下宿に到着。八王子の時点では深夜3時到着を覚悟しただけに、予定よりかなり早く着いた。
走行距離、行き383.3km、帰り398.0km、合計781.3km。所要時間22時間29分。まさに狂気の沙汰だ。部屋のドアを開けると、しまい忘れた牛乳がどろどろになって異臭を放っていた。名古屋は35.1度まで上がったらしい。適当に始末して、風呂に入って即刻寝る。
帰ってきて思うこと。「本当に東京に行ったんだろうか・・・・・・。」