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九州ツーリング編

10月3日(火) つづき

友人の下宿に着いたのが午後4時。2時間あれば大阪南港に着けると踏んでいた。R171で高槻へ、R170で大阪市街の東側を回った後、南部を横断して港へ行くルートをとった。当初予定では枚方までR1を走るつもりだったが、案内板によるとR1は混んでいるようだったので変更した。しかし、見通しが甘かった。京都市内を抜けるのに予想以上に時間がかかり、またR170(通称:大阪外環状線)も、もっと快適に走れるかと思っていたが、そうでもなかった。極め付けは市内横断に選んだ府道5号線で、2車線しかなかった。結局、南港に着いたのは出港7分前。ぎりぎり乗せてもらえた。通常、車を載せるときは遅くとも出港30分前までに港にいなければならないのだが、よく乗せてもらえたなぁ。

船の中は、さすが「さんふらわあ」、なかなか豪華だ。豊橋商業の修学旅行生が乗っていて、騒がしい。まぁ商業高校なんで女子高生が圧倒的に多いのは嬉しいことである。割り当てられた部屋は、定員57人の大部屋なのに客が自分を含めて2人しかいない。なんか淋しい。衛星放送でダイエーの応援。今日勝てば、明日福岡にいるときに優勝するかもしれないのだ。が、残念、負けてしまった。ぷしゅう、おやすみ。

10月4日(水)

午前6時、別府港着。寝坊してドタバタ、出口はどこだと走り回る。ホールには高校生が整列しているので恥ずかしい。

フェリーターミナル近くの吉野家で朝食を取り、九州石油で給油。九州なら九州石油でしょ。でも高い。10月から全国的に値上がりしたとはいえ、リッター106円は高い。

そして、湯布院へ向かう。別府から湯布院へは列車だと大分回りになって時間がかかるが、車だと直接行けるので早い。朝の高原を走るのは気持ちいい。景色も硫黄山がきれいだった。そして峠を越えると、おお、雲海だ。幻想的、なのはいいが、これからその雲海の中に入っていくのでは。視界が・・・・・・。別府から40分程で第1目的地・由布院駅到着。やっぱり霧。この時間でも開いている温泉があるらしいが、まあやめとく。

湯布院からR220は久大本線に沿って走る。10時ごろ日田に到着。日田は江戸時代に天領だったところで、いいところ。ちょっと見るだけのつもりが、郵便局の場所をたくさん教えられて全部回ってしまった。1時間以上も日田にいたことに。うーん予定外。

夜明からR221を日田彦山線にほぼ沿って走る。12時になったので小石原村の道の駅で昼食。そしてR500で第2目的地・彦山駅へ。英彦山(ひこさん)は紅葉の名所、駅舎も神社を模した形になっている。

彦山からは県道で第3目的地の田川後藤寺駅へ。そして再び日田彦山線に沿って、小倉(北九州)へR332を走る。途中から4車線の広い道になったので快調にとばしていると、突如後ろからサイレンが。「そこのバイク、止まりなさい」。がくー。20km/hオーバーで2点と1万円取られました。

失意のうちに小倉へ着き、R3にのりかえ第4目的地の門司港駅へ。何と自動改札が導入されていた。こんなレトロな駅に自動改札とは・・・・・・。

さて、この時点で午後5時。今日中に熊本まで行くつもりだったが、どう考えても無理だ。とりあえずスケジュールをこなそう。R199から若戸大橋を渡り、第5目的地の若松駅。そして折尾へ、11月で廃止されてしまう西鉄北九州線にお別れ乗車。R3を西へ、第6目的地・西戸崎駅、第7目的地・彦山駅と回る。午後10時、とりあえず佐賀までは行こう。あわよくば最終列車が出るまでに。博多駅の東側を通過、そろそろガソリン入れなきゃ・・・・・・と思った頃にGSがなくなった。しばらくしてガス欠、何とかR3に戻ろうと方向転換。途中何とかGS見つけ、佐賀のビジネスホテルを予約。なぜか東急イン。鳥栖筑紫野道路を通って佐賀へ。チェックインした後多久まで往復してこようかと思ったが、体力と寒さのため、翌朝にする。明日はハードスケジュールだ。

10月5日(木)

朝5時にチェックアウト、佐賀駅をクリアして第8目的地・多久駅へ。始発列車より先に到着。佐賀へ戻って、南へ向かう。ちょうど朝の通勤時間帯だったので道は混んでいたが、そこは原付、自動車の横をすり抜けていく。大牟田からR208、玉名から再びR3に入る。そして熊本市街を抜けて、八代へ。ここから球磨川沿いにR219を走る。そして12時頃、第9目的地の人吉駅に到着。多久から人吉まで6時間で行けたとは、我ながら大したもんだ。おかげで時間に余裕が出る。駅弁を買って昼食にする。人吉からはR221で山越え。途中、人吉ループとえびのループという2つのループがある。走っていて楽しい。県境のトンネルを抜けると霧島が美しい。前回は曇っていてその姿が見られなかったのだ。今回も頂上付近は霞んでいたけどね。1時半ごろ第10目的地の小林駅に到着。列車の来ない時間帯だったので改札が閉まっていたが、奥で食事中だった駅員さんに断って、写真を撮る。それからは火山灰台地をひた走り、3時少し前に第11目的地・宮崎駅に到着。

宮崎駅から第12目的地の宮崎空港駅へは列車で往復する。片道バスにするつもりだったが、なぜか日豊本線(延岡方面から)のダイヤが乱れていて、その影響で宮崎空港線も乱れていたので、ダイヤ通りでは行けないはずのルートができてしまったのだ。

宮崎からはR220で最終目的地の志布志駅に行くのだが、その前に、せっかく近くまで来たのだから、ということで加納駅へ行く。団地の中に入り口があって見つけるのに苦労したうえ、R220に戻るのに近道をしようとして変なところに迷い込んだので時間がかかってしまった。R220には「日南フェニックスロード」という愛称がついているとおり日南海岸のすぐ近くを走る。日南海岸は「鬼の洗濯板」と呼ばれる変わった地形で美しいのだ。辛うじて日没前に走って景色を堪能し、6時40分ごろ志布志駅着。飼料工場に迷い込みながらもフェリー乗り場へ、手続きしてフェリーに乗り込む。九州でのツーリングはこれにて終了。

10月6日(金)

目が覚めたころには、船は紀淡海峡に入っていた。昨日見付けたコインランドリーを使ってもいいか聞いてみたところ、OKだというので洗濯する。ただ、洗濯機・乾燥機とも、町中のコインランドリーにあるものより小さいので、時間がかかる。洗濯している間に朝食をとり、乾燥している間に甲板に出て潮風を感じ る。もうすぐ大阪南港に着く。まだ乾ききっていないけど、もうワンコイン入れると止まる前に港に着いてしまうので、半乾きのまま取り入れ。午前9時30分、定刻通り大阪南港に到着。とりあえず郵便局へ行き、コインランドリーの場所を教えてもらい、乾燥の続きをする。

さて、ここから名古屋に帰るわけだが、R1で帰るのは前回やっているので、なるべく別のルートで帰りたい。しかしR25は名阪国道以外の旧道はとんでもない道なので、地図なしではとても走れない。いろいろ考えた末、R163で帰ることにする。R163は大阪から門真を通り、清滝峠を越えて生駒、木津を抜け、木津川と関西本線に沿って伊賀上野へ、そして津までを結ぶ。例によって全線走破するつもりである。木津までは大型車が多く、排ガスに悩まされる。木津で少しだけR24と重複する区間があるのだが、よくわからなかったので中部版のツーリングマップルを買う。

木津川と関西本線に沿って走る区間は、快適である。大型車が多い気もするが、さっきほどではない。午後2時ごろ気持ち良く伊賀上野に到着、王将があったので昼食にする。知らないあいだにスタンプラリーキャンペーンが始まっていて、期間内(11月末まで)に5店舗行くと3か月間餃子1人前がタダになるという。挑戦してみようかな。

上野〜津のR163は最近まで県道だったのを国道に格上げした区間らしく、走りやすいが風格がない。途中で寄った郵便局で山陰の地震のことを知る。初め気象庁の地震予知連が会見してたので悪石島の群発地震か何かと思っていたが、その次に出た字幕が「鳥取県西部で震度6強」。震度6強って最強ランクじゃないか。大丈夫か?

津に着いたのは午後4時半ごろ。津からはR23で名古屋に帰る。この道、5日前に通ったばかりで、かつ今夜走るというのに。時間も時間なので渋滞している。車の合間を縫って走るが、時間もかかるし神経使う。名古屋が近くなったころ、たまらず東海通にスイッチ。こっちは比較的スムーズに流れている。午後7時ごろ新瑞橋。飯作るのは面倒なので吉野家で済ませる。