ツーリング | 10 |
ツーリングでもっとも気持ちのいい季節はやはり夏ですが、ツーリングに適しているのは、となると、ついつい薄着してしまい万が一の時に危険な真夏ではなく、それからちょっとずれた、初夏(5月)や初秋(9〜10月)なのです。
ということで今はツーリングにぴったりのシーズン、しかも3連休・・・・・・世間はそうなのですが、うちの研究室は土曜日は基本的に出勤。なので2連休です。とはいえ連休そのものが珍しいので、強引に、出かけてきました。
行き先は、かねてから考えていた広島。前回の宇都宮(片道500km弱)よりもう少し遠い大都市ということで選びました。ちなみに片道およそ530km。普通に往復すれば記録更新です。
しかも、そのまま来た道を帰っては面白くないので、フェリーで松山に渡り、帰りは四国を経由してくる予定です。
「強引に」の言葉通り、出発は研究室の拘束が解ける6日(土)の午後6時。下宿にも帰らず、そのまま出発です。
名古屋市内のラーメン屋で夕食を頂いた後、R23で四日市へ(午後8時通過)。R1にシフトして午後8時半頃亀山に。ちょいとゲーセンで暖をとり、夜は冷えるので冬用の格好に着替え、鈴鹿峠に挑戦します。実は鈴鹿峠を三重側から越えるのは、原付では初めて。急坂なので今まで見送っていたのでした。確かにスピードは40km/hも出ないのでなかなか苦しく、後日関ヶ原回りの場合と京都までの時間を比較してみたところ、鈴鹿峠経由のほうが距離が短いにもかかわらず、所要時間はほぼ同じでした(湖岸道路の流れが速いのもあるのでしょう)。ちなみに帰りの場合は鈴鹿峠経由のほうが関ヶ原経由より30分は早くつきます。
そんなこんなで、午後11時、京都市内を通過(名古屋から153km)。ここまでの道はすっかりおなじみになってしまいました。ここからは、R171で神戸へ。去年も大阪へ行くのに走りましたが、向日や長岡京で名神と併走したり、なかなか楽しいです。途中、高槻の天下一品に寄り、夜食と眠気覚ましをかねたラーメンを頂きました。そしたら10月は天下一品祭りということで、くじが引けるとのこと。その結果、天下一品特製ラーメンどんぶり付きストラップが当たりました。こんなん携帯につけるんですか・・・・・・?
その後、茨木・箕面・池田・伊丹と通過し、午前0時50分に西宮でR2と合流(名古屋から206km)。あとはひたすら2号ベタ・・・・・・のつもりでした。ところが須磨から西のR2は意外にも狭く、片側1車線しかありません。そして、意外にもにぎわっておらず。静岡県内のR1旧道と比較しても、こんなに暗いのはおかしいとさえ思えました。土曜の夜だったからかも。もっとも、原付でなかったら私も第二神明&加古川BP&姫路BPを走りますが。
そして、加古川市内でついにR2を見失いました。というのも、加古川の中心部は一方通行だったのです(大阪の御堂筋と堺筋のような関係)。迂回の案内を無視してR2と書いてあるほうに行ったら一方通行・・・・・・姫路のは知ってたのですが、加古川のは知りませんでした。で、迂回ルートに出ようとしたら見失って、方角を頼りに走っていたらR250(明姫幹線)に当たってしまいました。こっちのほうが道が立派でした(泣)。
ところが、R250が立派な道なのは姫路BPの入口ランプまでで、そこからは古い集落の中を走る片側1車線の道。典型的ローカル国道の様相を呈してきました。これをこのまま進んでも岡山方面には抜けられるのですが、海沿いの曲がりくねったルートなので時間がかかります(昼間だったらいい景色なんだろうけど)。で、早くR2に戻りたい!ということで、まともそうな道との信号で適当に曲がってみました。R2とR250の位置関係は頭の中にありましたが、方角だけが頼り。路地とかをうろうろしたあげく、ようやく、姫路駅前でR2に復帰できました。
というわけで疲れてしまったので、ファミレスかどっかで休憩しようか、と思いましたが、R2沿いにはファミレスがなく、交わる道の向こうの方にファミレスっぽいのが見えたのですが、面倒くさくなってパス、なんてやってたら休憩のタイミングを逸してしまいました。その先、太子町でバイパスと現道が交差します、もちろんバイパスは原付では通れないので現道を進みます。ところが現道がR2ではなくR179の表示に。地図にはちゃんとR2と書いてあったので、道を間違えたか、と思いましたが、どうやらこれでよい模様。知らない間に格下げされたようです。
午前3時半、太子町内のコンビニで小休止し、さぁこれから山越えだ、と気を引き締めて走っていました。ところが、それから30分くらい後の、兵庫と岡山の県境に近い鯰峠という峠を越えていたとき(山陽本線で言うと上郡のあたりです)、なんとパンクしてしまいました。仕方ないので近くのGSまでひいていって直してもらおうと思い、まずは岡山方面へ歩いていったのですが、この先は山でGSがありそうにないので、引き返して(峠をまた越える羽目に)走っている途中に見つけていた24時間営業のGSへ。で、おっちゃんに頼んでみると、パンクの修理はできないが、とりあえず空気を入れて走れるようにするか、とのことなので、お願いしました。ところがその後・・・・・・「パーン」と破裂音が(泣)。チューブが破裂してしまいました。これで完全に自走困難。パンク修理はチューブの穴をふさげばいいだけなのですが、破裂してしまっては交換するほかありません。あー、お金かかるー、それより午前5時にこんなとこいてどうすりゃいいんだろ・・・・・・。
とりあえず、おっちゃんの勤務時間は朝8時までなので、8時過ぎたら備前のバイク屋まで送ってやる、という話になりました。それまでGSの中で寝かせてもらうことにしました。ところが6時頃たたき起こされて、知り合いのトラックの運ちゃんがちょうど来たから、バイクごと備前のバイク屋まで送ってやる、とのこと。運ちゃんに原付で広島まで行く話をしたら「アホか」と言われましたが、まぁ当然でしょうな。
で、朝7時、備前のバイク屋着。当然開店前なので、隣のコンビニで朝食を買って、食べながら待ちます。おっちゃんの言うには、確か8時開店だと思ったが日曜日だから違うかも、とのこと。バイク屋には営業時間とか電話番号とかの表示はなし。気長に待ちます。8時になりました。いっこうに開く気配がありません。さすがに8時半になったので、コンビニの店員さんに聞いてみました。そしたら、親切なことに、近所のおばちゃんに聞き込みしてもらえました。その結果、主不在ということが判明。だめじゃん。じゃあどうする、ということで、タウンページを借りてバイク修理してくれそうなところを探します。備前片上に一軒ありましたが、バイク付きで4kmも歩くのはしんどい。で、結局、山陽町にある出張バイク修理にお願いすることに。備前から山陽町まで20kmくらいあるので、ここまで来るのに1時間かかるし、お値段とても心配。結局、チューブ交換と工賃、出張費で9,000円なり。
そんなわけで、思わぬ時間を食ってしまいました。午前10時15分、ようやく出発。その後は、岡山、倉敷、玉島、笠岡、福山と調子よく進み、12時45分に尾道に到着。とりあえず昼食、尾道ラーメン。行列。結論:おいしいけど30分も並ぶほどではない。
パンクの件で時間を食ってしまったこともあって、予定を変更してしまなみ海道を渡ろうか(いつか通りたいと思っていたし)と思いましたが、結局予定通り広島へ。そして、午後4時15分、ようやく広島に到着しました。
行きの走行距離、520.2km(トラックに乗っていた分は除く)。所要時間、22時間(パンクで足止めされていた時間を含む)。
はじめに描いていた予定では、広島には12時頃に到着できるから、間に合えば1時からの広島−阪神戦を見に行こう、と思っていました。実際、パンクで足止めだれていた時間は6時間に上り、それを差し引けばトラックに乗っていた区間を考えても12時までには着けました。けれどこうなってしまったので、素直にお好み村へ行ってお好み焼きを食べました。
入った店では、その広島−阪神戦が中継されていました。4時半の時点で7回裏。なんだ、市民球場に直行すればある程度は観られたなぁ、そう思ってしまうと悔しいです。結局、食べ終わった後にとりあえず市民球場へ。ちょうど試合が終わって、ただで外野席へ入れてもらいました。で、思ったこと。「グラウンドが近い!」「盛り上がってる!」「いい!」
しかし、次の日も同じ時間に同じカードで試合があるのですが、それを観てしまうと確実に次の日の研究室に間に合いません。午後5時に試合が終わるとして、研究室は午前10時からなので時間は17時間。ぎりぎりです。夕食食べてから、なんて言ってると10時には間に合いません。何より同じ道を戻るのがいやです。
でも観たい!スクワットしたい!
・・・・・・観ることにしました。研究室には「バイクの修理のため遅刻します」と言っておきましょう。実際そうだし。
で、宿を探します。いつものように本屋でホテルガイドを立ち読みし、電話をかけます。ところが今日・明日と広島でねんりんピックが開かれており、満室の返事多数。ようやく探し当てたところでは「O/B(風呂・トイレなし)ならありますが」。でも大浴場はちゃんとあるそう。だったら問題ないので、そこにしました。
チェックインしたのち、町へ繰り出し明日の帰りの作戦を練ることに。時刻表などを立ち読みした結果、東予(愛媛県東部)から大阪へ行く夜行フェリーを利用することに。それでも大阪着が朝6時なので、2時間の遅刻は免れないでしょう。
テレビ大阪の方がフロントとやりとりをしていました。その中に衝撃の内容。「明日、雨」。うそぉ、そんなこと聞いてないよ、ちゃんと来るとき確かめたよ、と思いつつJ-SKYでチェック。確かにお昼頃から雨になるようです。雨が降るのであれば野球どころではありません(第一、中止になる)。それに備えて、とりあえず朝6時に起きることにして、ベッドに潜りました。
翌・10月8日(月・祝)。6時に起床。幸い曇ってはいるものの雨は降っておらず、予報でも降水確率20%とのこと。これなら安心です。よって二度寝。起きたらチェックアウトぎりぎりの10時でびっくり。
ブランチということで、ねぎ焼きを賞味。牡蠣が乗っているとはいえ高かったけど。それからおみやげを買いに広島駅へ。そして、球場へ。
外野自由席のチケット(1,500円)を買って、メガホン買って、前から2列目に陣取りました。優勝は決定していましたが、広島は横浜とAクラス争いをしていたので、消化試合らしい布陣の阪神とは異なり、本気モードでした。最前列の女の子がやたら元気よかったです。スクワットは3回裏でしんどくなりました。ジェット風船はあらかじめ外で買っておくものだったんですね。その元気のいい女の子にもらったんですけど、空気入れすぎて、割ってしまいました。ごめんなさい。人見知り。
試合はもちろん広島が勝利。これが市民球場での最終戦。いや〜満足。
試合終了後(午後4時半)、すぐに宇品港へ向かいます。そして5時15分発松山行きのフェリーに乗船手続き。フェリーは意外と混んでました。
松山観光港に着いたのは午後8時。東予港からの大阪行きフェリーの出航は10時40分。松山から東予まではおよそ60km、そうそうゆっくりしていられません。松山市内のココイチでちゃっちゃと夕食。隣にあった韓国のお店がとっても気になって、時間がないのに入ってみたり。それでも、がんばって東予港に9時55分に着きました。予約なしで行ったからいやな顔されたけれどね。
翌朝6時、大阪南港に到着。とにかく東へ走ります。走ったルートは、なんだかんだで森ノ宮に出て、R308→東大阪→R170(旧道)→阪奈道路→奈良→R368→R163→上野→R25(非名阪)→R1→四日市→R23→名古屋、のルート。名古屋到着は12時25分でした。
帰りの走行距離、262.5km(フェリーは除く)。所要時間19時間50分(フェリー含む)。
今回の総走行距離は782.7km。宇都宮の記録を抜こうと思ったのに・・・・・・パンク、無念。
もちろん筋肉痛になりました。