583はくつる乗車記+α

4月29日(土・祝) 1日目

塩尻でアナウンスに起こされる。少しうとうとしたら松本だった。隣には日根野の381「くろよん」が 方向幕をしっかり出して停まっている。次に目覚めたのは終点・長野の直前。

というわけで長野駅に到着。前回来たのは横軽が健在だった1995年8月だから、約5年ぶり。駅前は殆ど変わっていないが、駅はすっかり変わってしまった。気温6度。さむい。

新幹線に乗り換える。長野新幹線初乗車。車両そのもの(E2系)はスタンダードで面白みがないが、さすが新幹線、はやいはやい。長野から軽井沢までは「やっぱ速いなあ。」程度だが、軽井沢から高崎までは「えっ、もう!?」というくらい、今までが今までなので隔世の感だ。

てなわけで高崎に到着。「1時間前は長野にいたんだよなぁ・・・」。実感が涌かない。だるま弁当を買って、八高線に乗る。さほど混んでいないのをいいことに、ボックス(1人×2)を占領。いつの間にか寝てて、終点・高麗川で車掌に起こされた。拝島で青梅線に乗り換え、立川へ。

立川では先日全線開業した多摩モノレールに乗る。立川北から、まずは北端の上北台へ。4両編成・10分間隔の運転で、駅間も短く、かなり使いやすい印象。実際、乗客も多い。また、高いところを走るので車窓が良い。運賃が高いのは仕方ないが、70%という高割引率の通学定期や12枚つづりのノーマル回数券など、首都圏では例を見ないサービスがあり、駅員の応対も親切で、好感が持てる。

上北台から多摩動物公園まで南下する。目的は、京王の駅の隣にある「多摩れーるらんど」。車内は混んでおり、親子連れが目立つ。GWだから動物園に行くんだろうと思っていたが、混んでいる理由はそれだけではなかった。何と「本日みどりの日のため入園無料」。おいらもキリンやゾウを見てきました。

それから、多摩センターへ。京王に乗り換えて、まずは橋本へ、折り返して明大前へ、井の頭線に乗り換えて吉祥寺へ。

吉祥寺からはJR中央線で新宿へ向かうのだが、せっかくなので209系に乗りたいな、ということで列車を見送ること3本。まだ時間があるので中野から各駅に降りたりしてみる。

新宿着。アルプス92号に乗ってきた斉木・松村組と合流。はくつるの発車まで4時間半。ひま、何しよう、野球見に行くか、というわけで東京ドームへ。試合はダイエーvs日本ハム。空いてるだろうと思いきや、当日券売り場には長蛇の列。外野自由席は売り切れだという。内野にするか諦めるか散々悩んだ結果、諦めて恵比寿へラーメン食べに行くことに。ついでに現場検証。私の唯一の東京おすすめの店・恵比寿ラーメンは、8時という夕食時間帯なので20分待ち。帰りは「東武の車両に乗ろう」とか言って列車の見送りをしていたら時間がなくなった。急いで酒とつまみを買い込み、583はくつるへ。

4月30日(日) 2日目

4時ごろ一度目が覚めたが、どこを走っているのかわからないのでもう一度寝る。起きたのは青森到着15分前。タイミングは完璧だ。

青森駅では、583の写真を撮ったり、みどりの窓口で物色したり。「スーパーはつかり登場記念・歴代はつかり車両オレンジカード」を買おうか迷ったが、5枚組(5000円)ということもあり見送り。

普通列車で弘前へ。とりあえずの目的地は大鰐(温泉)なので大鰐温泉まで行けばいいのだが、今日は弘前から秋田内陸縦貫を通って角館へ行く臨時列車「角館さくら号」が急行「もりよし」で使われていたちょっと豪華な車両を使って運転されるので、乗ってみるのだ。みどりの窓口でオレンジカードを買おうと思ったら、結構人が並んでいた。駅員とのやり取りを聞いていると、ほとんどが「角館さくら号」に乗って角館に行くようだ。列車は座席満員、いいことだ。

大鰐温泉で下車。弘南鉄道に乗り換えて、弘前へ戻る。南海1521はもう使わないのだろうか。

中央弘前に到着。当初の予定では次は津軽鉄道に乗るのだけども、桜がきれいなので弘前城へ。桜を堪能した後は、弘前駅に戻り、弘南鉄道弘南線に乗って黒石まで往復。のどかな田園風景。終点・黒石からJR川部に延びていた黒石線は、今も枕木・レールともしっかり残っていた。

弘前へ戻って斉木と合流、いなほで青森へ。ホームはさくらまつりの観光客がたくさんいて、自由席の乗車口の前に長蛇の列を作っていた。いなほはその名のとおり新潟始発で6両編成(自由席3両)だが、斉木と「これで全員座れたら大笑いだな」と話していた。そしたら、本当に全員座れてしまった。いかにここまで閑散としていたか。

青森で夕食(ほたて駅弁)を仕入れて、三厩行きの普通列車に乗って、JR東日本最北端の三厩へ。津軽線の津軽二股と海峡線の津軽今別は隣同士、なのに会社は別、ダイヤもバラバラで相手のことを考えてない。何とかならないかなあ。三厩が有人駅だとは思わなかった。

乗ってきた列車で蟹田まで戻って、海峡に乗る。快速海峡はどうして客車なんだろうか。やはり海峡はドラえもんカーに限る。ところが、ドラえもんカーに電気がついていない。ビデオもやっていない。それでもカーペットカーがいっぱいなので、ここでくつろぐ。そのうち電気がついて、ビデオも「のびたの恐竜」を上映し始めた。

函館に到着。ホテルのチェックインを済ませ、コンビニで酒とつまみを買い込んで、プロ野球ニュースを見ながらミニ宴会。今日も勝ったぞビールがうまい。

5月1日(月) 3日目

函館の朝は早い。もちろんお目当てはウニ、イクラ。去年の夏に来たときは「今度いつ食べられるだろう」なんて思っていたが、8か月しかたってないのにまた食べられた。んまいんまい。

そして、函館駅7時01分発の江差行きに乗る。天の川駅確認。渡島地区は北海道っぽくないと思っていたが、いやいや、木古内から先は北海道チック。江差で10分折り返し。

木古内からは特急はつかりに乗って青森へ。青森では3分の折り返しで急行ハーバーレインボーに乗り、函館へ戻るスケジュール。なぜこんなことをするかというと、すべてはノースレインボーエクスプレスに長く乗っていたいがため。

はつかりに使われている485系3000番台は、大幅なリニューアルをしただけあって客室は新車同然なのだが、デッキなどに485の面影がみられる。また改造を行った工場によって微妙に仕様が異なるようで、1号車と3号車で禁煙マークの形が違っていた。

青森に到着、3分乗り換え決行。急行ハーバーレインボーの乗客はまばら。ビュフェの設備はあるけれど車内販売すらしていない。マウントレイク大沼では快速のくせに車販がいたぞ。3分乗り換えなので当然食糧を仕入れる暇なんかなく、ひもじい思いをする。さらに退屈、前面展望が売り物の1号車も、先頭に機関車(ED79。ドラえもん塗装ではなかった)がついている(青函トンネルではディーゼル車は走れない)ので台なし。それにトンネルだし。木古内で特急を待避している間にキオスクでパンを買ってきたが、それでも。わざわざ青森まで行って乗るほどのものではなかった。

暇なので、斉木・松村組の乗っているマウントレイク大沼を迎えに七飯へ。

函館に戻って夕食。朝市の食堂でまだやってるところないかなぁと探してみる。あった。イカソーメンを賞味。量が少ない。

バスで函館空港へ。まだ時間があるのでお土産を買い込み、牛乳を飲んで、ANAマイレージクラブに申し込んで、搭乗。国内線は初めて、ANAも初めて。ちっちゃな飛行機。クロスワードパズルはとっとと終わらせてしまった。夜なので外の景色はよくわからん。どこを飛んでいるか特定しようとしたが、街明かりだけでは無理。・・・と、離陸40分後くらいに特定成功。諏訪湖が見えた。それから飯田まではわかったが、中津川は真下になって窓から見えず、見えるのは山(暗闇)ばかりになって特定不能に。いつの間にか名古屋だ。着陸。なんだか名古屋にいる気がしない。

空港で斉木と別れて、名鉄バスセンターまでバスに乗る。いちばん前を確保。黄金ランプで下りるのか。

松村君とも別れて、下宿へ帰る。あーあ、演習の問題やらなくちゃ、実験レポート書かなくちゃ。