22日目◆'98.11.12(木)

今日は応急救護処置。最も取るのに難儀する学科である。3時間連続の上、男女別10人以下限定である。更に、適当にやっているとハンコをくれない、つまり受け直しになる。

1時間目は、ごく普通に応急救護の必要性についての講義と、LDによる実技の行い方を学ぶ。心臓停止後3分で死亡率50%、呼吸停止後5分で死亡率50%という。119番してから救急車が来るまでに平均5〜6分かかるから、応急救護をしないと助かるものも助からない、と言う。更に、死亡率50%で運良く生き残ったとしても、たいてい脳死か植物状態で社会復帰は望めない、と。応急救護の必要性は十分わかった。

2・3時間目は実際に人形を使って応急救護の実技をする。何でもこの人形はノルウェー人で、アンちゃんと言うらしい。値段は原付3台分くらい。人工呼吸で肺に十分空気が入っていると緑ランプが、心臓マッサージでちゃんと心臓に力がかかっていると黄色のランプがつく。余計なところに力がかかると、赤ランプがつく。

応急救護の仕方は、次の通りである。
(1)意識&呼吸の確認・・・声をかけてみたり、頬を殴ったりする。
   呼吸十分=そのまま安静に/呼吸不十分・意識ない=(2)気道の確保へ
(2)気道の確保・・・額を押さえて、顎を頭のほうへ押す。
   呼吸ある=そのまま安静に/呼吸ない=(3)人工呼吸へ
(3)人工呼吸・・・鼻を押さえて、息をゆっくり吹き込む。
   脈がある=呼吸が回復するまで人工呼吸を続ける/脈がない=(4)へ
(4)人工呼吸と心臓マッサージの繰り返し・・・人工呼吸を2回、心臓マッサージを15回。心臓マッサージは分速80〜100回のペースで心臓の真上から。
   脈がある=人工呼吸のみ続ける。(3)へ/脈がない=続ける

実際の様子は、今世紀最後ウルトラクイズで、成田のピカイチで一発屋看護婦さんが夫を使ってやった心肺蘇生法の様子をごらん頂きたい。

とにかく、これら一連の動作を身につけなければハンコがもらえないのだが、どうしても赤ランプがついてしまう。と言うのも、膝が腫れていて立ち膝ができないためだ。それでも、最後にはちゃんとできるようになった。

最後に、三角巾と包帯をもらった。家にあるのに。
学科2 16 17 18 19 20 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31〜33
実地4 1st&2nd 3rd&4th 5th&6th 7th 8th


◆今日の教習
5:30p.m.〜 学科31〜33(応急救護処置)
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