「全国高校生クイズ選手権」のプレートを正面に掲げた普通電車は、10時ちょうどに新日鉄前駅に到着。もとより乗客の少ないこの列車は、高校生が降りたためにがらがらになった。
それにしても高校生が少ない。駅は高校生でいっぱい、というこちらの予想とは裏腹に、応援にきた駅員さんも手持ちぶさた。天気は、今にも雨が降りそうな空模様。天気予報は曇り一時雨。私には「雨の中部大会」の記憶はなく(記憶があるのは13回以降)、台風が懸念された前回も、風が強かったものの晴天に恵まれた。悪天候のため敬遠したのだろうか。ともかく、会場へ。雨が降り始める。
会場である新日鉄製鉄公園は、それ館ど広くない、ただの芝生(?)広場。前日までの雨で地面はぬかるんでおり、地を踏めば水が湧くといった状況。高校生は集まってはいるが、やはり少ない。
会場のレイアウトは、入り口には受付、その先にはなにやら意味ありげの真っ白の舞台。受付左手にはポカリスエット・カロリーメイト・ホットヌードルのブースがある。真っ白の舞台と相対するように、メインステージがある。今年は大型モニターもある。私が到着したときは、カメラを解放した「雄叫びのコーナー」が行われていた。舞台の上に3人が上って自己紹介(+α)、それが大型モニターに映し出される、といったもの。
高校生クイズ名物・変なカッコした奴らは今年も健在。海パン一丁のバカ3人組はもちろん、伊勢エビ、電柱、看護婦(男!)のカッコした奴らもいた(看護婦の白衣が雨に濡れて、ブリーフが透けて見えていたのには参った)。だが、のぼりはたった3本だけ(岐阜・国府・桑名)。昔はのぼりが林立していたのに、寂しくなったもんだ。
10:43高校生クイズ開始。と同時に雨も止む。本田恵美アナが登場し、前説を始める。雨のせいか、高校生のテンションが低い。本田アナも盛り上げに必死。「今日、家を、8時に出てきた人ー。」(それなりに手を挙げる)「じゃあ、7時にでてきた人ー。」(さっきより多いくらい)「えー、すっごーい。じゃあ、6時にでてきた人ー。」(さっきくらいに)「(前略)5時!」(いるいる)「(前略)4時!」(ちらほら)「じゃあ、前の日にでてきた人!」(結構いる)「ウソだ!」ウソじゃないって。長野からきている参加者は夜行(急行ちくま)に乗ってこないと間に合わないんだから。この後、参加賞でペットボトルホルダーがもらえること、会場の説明等をする。
その後、中京テレビ社会情報部長・マコリンの開会宣言。それから、プロデューサー(ヒゲ)から、傘を閉じるように、という命令(?)。
10:53オープニング。モニターに派手な作りのオープニング画面。そして、舞台から朗が現れた!(注:昨年・第17回大会では、中部及び近畿大会では福沢アナは決勝戦から登場し、それまではCTVの板谷アナが司会をしていました。)テンションは一気に高まる。その後、「FIRE!」の雄叫び。また雨が降り出してきた。朗は言った。「6時の新幹線で来ました。(午後)8時の新幹線で帰ります。これぞ、日帰り出張だぁぁっ!」「君たち、Fの発音が悪いよ。中学校でやったでしょう?Fは下唇を噛むんだって。やってごらん。F! F! FIRE!下唇、噛みちぎってしまえぇ!」
そして、参加チーム数の発表。チーム数は以下の通り。
長野県 113チーム 339人
静岡県 191チーム 573人
三重県 232チーム 696人
岐阜県 299チーム 897人
愛知県 853チーム 2,559人
合計、1,688チーム 5,064人。これは、期末テスト前(6月29日)の前回、1,599チームよりは辛うじて多いが、全国第3位の規模(理論上)の大会とは思えない。雨のせいか、それとも地盤沈下か。
運大王が今年もある、というお知らせに引き続き、中部大会だけの特色として、YES.NOの問題数を規定するという。箱の中に1〜20の数字を書いたボールがあり、引いた数だけYES.NOを出題するという。高校生の「1コール」の中、朗が引いたボールには「6」の文字。よって、YES.NOは6問となった。
11:09第1問出題。制限時間は2分。
高校生は4:6〜3:7の比で、NOの方が多い。
正解発表は、先ほどの意味ありげな白い舞台、名付けて「お裁きBOXヌレヌレ'98」によって行われる。YES.NOそれぞれから代表3チームを選び、交互に舞台にのぼりスイッチを押す。YESなら青の、NOなら赤の「勝水(かちみず/しょうすい)」が降ってくるという寸法。ただし、「勝水」は気まぐれで、ボルテージが低ければ透明の液体、つまりただの水が降ってくる。
いよいよ正解発表。YES代表が舞台にのぼりスイッチ・オン!