時計は12時を少し回った。先ほどから降り続いていた雨が、少し強くなってきた。大会が始まって1時間半。この時間がパーになってしまった。仕方なく(?)、5県とも敗者復活戦をするのだが・・・
「僕、そろそろ準決勝の準備にいかなくちゃならないんだけど・・・」
もちろん高校生からはブーイング。そこに突然、聞き覚えのある声が。
「困ったときは、私に、お任せください〜」
舞台上に登場したのは、去年皆の期待を裏切って登場(PART.1参照。私も裏切られた一人です)した“ローカルスター”板谷学アナ(中京テレビ)である。
ここで、クイズの形式を述べておくことにするが、去年、全滅県で行われた形式と全く同じである。各県ごとに、受付時に渡した抽選カードを使って抽選。選ばれたチームは一問一答のクイズに答える。正解すれば準決勝進出、間違えれば即失格。準決勝進出チーム数は4校である。この形式、中部大会では初登場である。
この形式、まず抽選に選ばれなければ仕方がない。その確率は、最も参加者が少ない長野県でも4%、愛知県では0.5%しかない。また、一問一答クイズの難度にばらつきがある。例えばこんな具合。
問題。日本語で、すべて濁音になるのは、カ行、サ行、タ行と何行?
問題。(歌)夏がくれば思い出す〜、「夏の思い出」で歌われている花は?
問題。ブラックビスケッツとポケットビスケッツ。CDデビューしたのはどっちが先?
問題。日本語の「ばびぶべぼ」は濁音。では、「ぱぴぷぺぽ」は?
以上の5問はいずれも愛知県で使われたものである。これを見ると、最初の問題だけやたら難しい。自分で問題(番号)を選ぶのだから公平ではあるが、負けた側にとっては腑に落ちない。
かといって、簡単な問題に当たれば勝ち抜けか、というと、そうでもない。実は、結果は以下のようになった。
1問目→正解(フランス語)。さすが時習館高校。
2問目→正解(ハ行)
3問目→不正解(正解は水芭蕉)。「尾瀬ぇ?」それは地名じゃぁ!
4問目→正解(ポケットビスケッツ)
5問目→正解 (半濁音)
全く嘆かわしい。バカ丸出しではないか、これでは。
敗者復活戦のほうは、愛知、岐阜、長野、三重、静岡の順で行われた。ただ、長野に移る前に「愛知県が1チーム辞退しましたので、もう1チーム復活させます」ということで、都合2回の復活チャンスが愛知県に与えられた(?)。